isologueで有名な磯崎さん、新聞購読をやめたそうだ。しばらくやめたあと、新聞購読しないことに磯崎さんがどのような結論を出すのか、興味深い。
実は私、新聞を購読していない(職場でも読んでいない)。以前は平日に読む時間が十分に確保できず、週末に1週間分をまとめ読みしていた。かなり時間を食う作業だが、必要なことだと考えていた。だがアメリカ赴任をきっかけにやめてみたのだ。もう5年ほどになる。テレビも見ないので、現在の一般ニュース情報の入手先はasahi.com等の新聞社サイト、しかもRSS経由だ。そして、この方法の弊害(いや、単に新聞購読との違いかな)もいくつか感じている。それは、
- RSSリーダーで見出しが単に並んでいると、トップニュースも他の小さな記事も同じに見える
実際の新聞では、一般的な重要性が、記事を掲載する位置と、その記事に割くスペースの大きさで表現されている。「この記事重要だから読んでください」と新聞側が訴えているような感じだ。ところがRSSリーダーになってしまうと、すべての記事が同じ比重で目の中に飛び込んでくる。他人のバイアスがなくて良い、とも考えられるが、一般に重要とされるものは押えておきたい、という人には不向きかもしれない。
折込チラシではなく、紙面上に掲載される広告のことだ。新製品の発売時などに1面広告が出ていたとしても、その情報をキャッチできない場合がある。職場で「今日、◯◯の広告、でかでかと出てたね」と言われて始めて気づいたりする。電車などの吊広告で補えるかもしれないが、あいにく車通勤なので。
新聞をくまなく読む、という作業を通じて、自分が興味を持っている分野以外の情報も自然に頭の中に入ってくる。そしてこういった情報があとにひょんなことで訳に立つこともある。が、RSSになると「くまなく」は読まないのだ。
他にも違いはいろいろあるだろうが、私が特に気になるものはこの3点である。テレビを見る習慣があれば補うことができるものばかりだが、テレビを見始めると本当にたくさんの時間を失うので。新聞を読むほうがまだ効率が良い。(それならブログなど書くな、と言われそうだが、それはそれ)
そういうわけで磯崎さんがどのような結論に達するのか、興味深いわけです。